パティシエになるには?製菓衛生士は必要?独立は可能?【進路アドバイザー】

美味しそうなケーキやタルト、クッキー、フィナンシェ……。

色鮮やかで見ているだけで幸せになれるスイーツ。

そんなスイーツを作るパティシエに憧れたことがある人も多いのではないでしょうか。

今回はそんなパティシエの魅力や仕事内容、資格について詳しく解説します。

あわせて気になる給料や将来性などについても詳しく解説するのでぜひ参考にしてみてください。

パティシエの魅力とは?

  1. 製菓衛生士を取得すると、国家資格保有者になれる
  2. 手に職をつけることができる
  3. 活躍のフィールドが広い
  4. 独立も夢ではない

パティシエとして働く人の多くが「製菓衛生士」という国家資格を所有しています。

国家資格は社会からの信頼も厚く、洋菓子についての専門的な知識や技術を身に付けているという証明になります。

資格を取得し、手に職をつけて働くことができるというのがパティシエの魅力です。

また、パティシエは働くフィールドも広く、洋菓子専門店やレストラン、カフェ、ブライダル、ホテルなど幅広いフィールドで活躍することができます。

自分のやりたいことや、生活に合わせて、転職やキャリアアップをすることもできるでしょう。

さらに、自分のお店を開いて独立することも可能です。

手に職をつけ、さまざまなキャリアが描けることが「パティシエ」の魅力です。

どんな高校生が志望しているの?

お菓子作りが好き、憧れがある、両親が飲食関係の仕事をしているという高校生が多いイメージです。

また、最近は自由な働き方に重点を置いている高校生が多く、独立したい、自分のお店を開きたい、カフェ経営をしたいという高校生も多いです。

しかし、専門学校などを卒業してすぐに独立という人は滅多におらず、一旦洋菓子専門店やホテルなどに就職をしていく人がほとんどなのが現状です。

すぐに独立して自分のお店を持ちたい! といのはあまり現実的ではありません。

そもそもパティシエとは?

そもそもパティシエとは、フランス語で「菓子製造人」を意味する言葉です。

女性はパティシエールと呼ばれることがありますが、男女関係なく「パティシエ」という言葉が使われることが多いです。

パティシエの仕事内容は?

一言でパティシエといっても、働き方はさまざまです。

働く場所としては洋菓子専門店やホテル・レストラン・ブライダル企業などフィールドは幅広いです。

洋菓子専門店では洋菓子を作ることがメインの仕事になりますが、大手の洋菓子専門店だと、焼き菓子担当・生菓子担当など担当が分かれています。

パティシエになった後も、さらに深い専門知識を身に付けることができるのも魅力です。

また、ホテルやブライダルのスイーツ部門担当になると、宴会用のスイーツやウェディングケーキも手掛けることもできます。

一生に一度の思い出に残る場で、特別なケーキを手掛けたいという人におすすめです。

いずれにしても、パティシエは人を幸せにする仕事といえます。

パティシエになる方法、夢を叶えるには?

パティシエになるは、専門学校に通って専門的な知識や技術を身に付けるか、そのまま洋菓子専門店などで働くという2つの方法があります。

専門学校に行く

製菓専門学校に行き、製菓の専門的な知識や技術を身に付けてから就職するという人が多いです。

製菓専門学校では、1から製菓の知識や技術を学ぶことができるうえ、実習も多いため、就職後はすぐに即戦力として活躍できます。

さらに国家資格「製菓衛生師」の取得のための対策授業もあるため、資格取得に強いのも専門学校に通う魅力の1つです。

就職サポートやアルバイトの紹介もしてくれるため、パティシエを目指している人は専門学校に行くことをおすすめします。

洋菓子専門店などで働く

高校などの教育機関を卒業後、そのまま洋菓子専門店などに就職をするという方法もあります。

運がよければ、技術や経験などがなくても就職できる場合がありますが、就職に人気の洋菓子専門店などは競争率も高いため難しいです。

また、働きながら専門的な知識や技術を身に付けていかなければならないという大変さもあります。

パティシエになるために必要な資格は?

パティシエとして働くために必須となる資格はありませんが、パティシエに求められる専門的な知識や技術は身に付けなければなりません。

そしてパティシエとしての専門的な知識や技術を持っていることを証明できる資格に、「製菓衛生士」という国家資格があります。

国家資格である製菓衛生士を持っていると、就職やキャリアアップに有利になる場合が多いうえ、専門的な知識や技術をしっかりと身に付けることができます。

国家資格「製菓衛生士」とは?

国家資格「製菓衛生士」とは、パティシエに必要とされる専門的な知識や技術を持っています!と証明できる資格です。

現場で役立つ衛生知識もしっかりと身につくため、独立をする際はほとんどの人が取得をします。

免許更新は必要ないため、1度取得をすると一生ものになります。

さらにこの資格を保有していると、就職に有利なのはもちろん給料や昇給にも有利になったり、資格手当がついたりとメリットも数多くあります。

パティシエを目指したいという人は、この国家資格「製菓衛生士」を取得することがおすすめです。

受験資格

  1. 義務教育終了後、菓子製造業で2年以上の実務経験を積むこと。
  2. 専門学校などの厚生労働省が指定する製菓衛生士養成施設を卒業すること。

ほとんどの人が2のように、製菓専門学校で専門的な知識や技術を学び、卒業して受験資格を得てから試験に臨みます。製菓専門学校では、「製菓衛生士」の試験に役立つ知識や技術を1から学ぶことができ、試験対策や対策授業もしっかりと行われるため安心して試験に臨むことができますよ。

一方で1の場合は、働きながら自分で1から勉強をする必要があるため、かなりの覚悟が必要です。

試験科目

試験科目は、衛生法規、公衆衛生学、栄養学、食品学、食品衛生学、製菓理論、製菓実技の7つです。

合格率

2020年の合格率は83.4%です。試験料は10,900円で、試験日は都道府県ごとで異なるため、事前に調べておきましょう。

パティシエの給料はどのくらい?

パティシエの初任給は15万円~18万円、年収にすると200万円~300万円だと言われています。

これは、日本の平均年収と比較すると低いです。

また、個人経営の洋菓子専門店の給料は低い傾向にあります。少しでも高い給料で働きたい場合は、製菓の大企業や大手ブライダル企業、有名ホテルなどが狙い目です。

さらに独立して開業し、給料アップを狙う方法もあります。

パティシエとしての独立

パティシエとして独立をするには、製菓に関する専門的な知識や技術に加え、お店の売り上げ管理やマネジメントなど経営に関する幅広い知識が必要になります。

また、新卒でいきなり独立という人はほとんどいません。

多くの人が洋菓子の専門店やホテル、ブライダル、レストラン、カフェなどで下積みを経験をします。

独立をするにしても、長い下積みを覚悟する必要があります。

まとめ

いかがでしたか?

ケーキやタルトなど可愛くて幸せになれる洋菓子。

趣味でお菓子作りをする人も多く、それを仕事にできるのは素敵なことですよね。

これから進路を考えている人は、ぜひ参考にしてください。