つらい学力コンプレックス
私はずっと自分は勉強ができないと思っていました。
実際に授業の理解も周りよりも遅く、周りの人たちが解けているのに、解けなくて隣の人にこっそり聞くという経験も多くありました。
さらに授業中先生に当てられて答えられずに恥をかくことも多く、自分の学力がコンプレックスになっていました。
今回は、そんな勉強ができなかった私が偏差値66の高校の理数科に合格したはなしです。
学力がコンプレックスという方の励みになれば幸いです。
勉強できないという思いこみ、本当にできない?
小学校の頃の私は、眠気に耐えながら授業を受け、放課後は外で元気いっぱい遊ぶという感じの子どもでした。
宿題は雑に済ませ、ノートは見返しても何が書いてあるかわからず、眠気に一生懸命抗いながら書いたモノというレベルでした。
家での学習もほとんどせず、授業もあまり集中していなかったと思います。
そして徐々に難しくなる勉強に対する不安を抱えながら、中学に上がりました。
中学生になってからも、相変わらず授業は眠く、学力に対するコンプレックスもありました。
そんなある日の授業中、突然先生にみんなの前で、考え方を褒められました。
記憶は曖昧ですが、国語の授業だったと思います。
それまでの私はほかの誰かよりも秀でた才能があると思ったことは1度もなかったうえ、みんなの前で褒められるという機会が1度もありませんでした。
つまりそのとき初めて、誰かに凄いと思われていると感じられたのです。
そのとき限りではありますが、それをきっかけにもっと自分はできるのではないかと思い、勉強したいと思うようになりました。
みんなの前で褒められたことで急に自信がつきました。学力が上がったのではなく、上げてみようと思う小さなきっかけがあったんです!
モチベーションが上がった勢いで猛勉強
モチベーションが上がった私は、不思議と授業中に眠くならなくなり、ノートもきれいに取るようになりました。
きれいといっても、読める程度の字で書くことくらいしか心掛けていません。
唯一変えたことは、授業で習ったことをしっかりと脳裏に記憶させるように大学ノートを横向きに使い、黒板に書かれているレイアウトごと丸写しするようになったことです。
そうすることで家で復習する際に、授業風景そのものが浮かんできて、先生の言っていたことが不思議と思い出せるようになりました。
そのときはじめて、なんで今まで眠っていたんだろうと後悔しました。
授業は1分1分が宝物のような時間で、全部吸収してやろうという気持ちで受けるべきだと気づかされました。
そして授業を真面目に受けるようになると、自然に予習・復習が習慣化され、成績も右肩上がりに上がっていきました。
モチベーションが上がったことをきっかけに、とにかく机に向かうという習慣ができたのです。
「やればできる」というのは、逆をいうと「やらなければできない」ということで、もっというと「できる喜びも知れない」ことだと思います。
授業を大切にするようになってからは勉強そのものが楽しくなりました♪
猛勉強の成果~“超”やれば上がる~
猛勉強しているうちにあることに気づきました。
私は「やればできる」とは限らないけど、「超やれば上がる」ということに。
人より苦手なことでも人よりも時間をかけたり努力することで、案外できてしまうこともあります。
中学2年生になる頃には、コンスタントに成績学年5位以内(約200人中)をキープできるようになりました。
また、授業中に劣等感を抱くこともなくなっていました。
先生に数学オリンピックに出ないかと誘われたり、みんなの前で褒められることも多くなりました。典型的な「褒めて伸びる子」でした。
偏差値66高校の理数科へ受験を決めた理由
中学に入学したばかりの私は、進学校の普通科に行けたらいいな~くらいの考えでした。
しかし、成績学年5位以内をキープできるようになり、「あれ? もしかして普通科じゃなくて理数科も目指せるかも?」と思い始めました。
そしてもう1つ理由があります。
それは尊敬していた大人の「●●高校の理数科は行くだけで価値がある」という何気ない一言です。
私の地元の偏差値66の理数科は、ほとんどが難関国立大学を目指すような人たちばかりが集まっており、かなり評判がいい高校のクラスでした。
成績が上がったとはいえ、理数科という目標はかなり高く、受験もかなり不安でした。
そんなときに背中を押してくれたのが、変われたぞ! という自信です。
勉強する習慣や自信がついたので、あとはこのまま突き進むだけだという思いで受験に挑みました。不安は勉強で解消するしかないと思いました。
とにかく問題の数をこなす
私にあるのは根性だということが分かったので、とにかく問題の数をこなしました。
電車などでの隙間時間も単語帳をめくり、お手洗いにも何冊か参考書を置いていました。
できなかった問題には付箋を貼り、徹底的にできない問題をなくしていきました。
しらみつぶしに問題をこなしていくという感じです。
お風呂場でも常に公式をブツブツ唱えていました(笑)「自信」=「こなした問題の数」でした!
【おまけ】受験1週間前からしたこと
受験の1週間前からはとにかく易しい問題を数こなしました。
これは単純に自分に自信をつけるためです。
これまではテスト対策していて、分かる問題が増えていくと、難易度の高い問題に挑戦していました。
しかし、テストの2週間ほど前に難しい問題に挑戦していたとき、どうしても解けない問題や解説を読んでも十分に理解できない問題に直面してしまい、すっかり自信をなくしてしまいました。
そのため、1週間前からは難しい問題には挑戦せず、基礎的な易しい問題を数こなせるよう心掛けました。
易しい問題集を探すのも◎ですし、計算問題や暗記ものに取り組むのもおすすめです♪テスト直前は自分に自信が持てるよう、敢えて簡単な問題ばかり解いていました。
偏差値66の高校・理数科に合格!!
猛勉強した私は、やり切ったと思っていたので、落ちたとしてもなんの後悔もありませんでした。
そのため、当日もあまり緊張することなく、きっとやったことある問題しか出ないから~♪ という感じでした。
ここまでやり切ると、緊張もしなくなるんだなと体感したのを今でも覚えています。
実際理数科に100%合格している! という自信はありませんでしたが、普通科には必ず合格できる自信があったので、以前の私からすると想像もできないようなことでした。
そして見事第一志望の進学校の理数科に合格。
やはり合格を知ったときの喜びは大きく、友だちや先生と泣きながら喜びました!
以上が私の合格体験記です。
受験生の皆さんが第一志望の高校に合格できますように!
【おまけ】目標は高い方がいいワケ
ここからは大学受験のときの話になりますが、高校の先生が言っていたことがとても心に刺さったため、ご紹介します。
高2の夏、何となく自分の今のテストの偏差値くらいの大学を志望していました。
そのときに担任の先生から言われたことです。
「偏差値75の大学を目指して勉強していたら偏差値70くらいになる。偏差値65くらいの大学を目指していたら偏差値60くらいになる」
つまり、今現在の偏差値くらいの大学を志望していれば、点数も今と同じくらいか、下がっていくということ。
それを聞いた当時の私は、先生から言われた言葉がとても理解でき、しっくりきました。
私自身、偏差値66高校の理数科を目指して勉強していましたが、もし偏差値50の高校を目指していれば、偏差値50程度の成績しか取れなかったと思います。
以上が“目標は高く”の大切さを実感したエピソードです。
まとめ
いかがでしたか?
ずっと自分は勉強ができないと思っていた私ですが、自分に自信がついたエピソードをきっかけに、偏差値66高校の理数科に合格できました。
この記事が勉強してもなかなか点数が上がらない、志望校の偏差値に届かないと悩んでいる方の励みになれば幸いです。