簿記3級で不合格は恥ずかしいこと?不合格だった場合にする改善策とは?

簡単!勉強しなくても合格できる!と言われている簿記3級に落ちてしまった。これって恥ずかしい事なの?全然恥ずかしい事ではないですよね。簿記3級は3級なので絶対一夜漬けでも合格できる。ぐらい簡単というイメージがあり、誰でも受かる。ということを考えてしまうのは無理はありません。

3級という数字が簡単であることをイメージさせているので、そういった誤解をするのもわかります。私も勉強するまでは、簡単な計算問題だけで電卓持ち込み可能なので、一発本番でも合格できる。と思ってしまいました。中には車の免許の問題の方が難しいと言う人もいたので、その言葉を信じていました。ネットで簿記の合格率を調べるまでは難しいとは一切思いませんでした。

恥ずかしいかどうか結論を言ってしまうと簿記3級でも回によって合格率が全然違いますので、合格率が3割を切っている時に不合格だった場合、全然恥ずかしくありません。ですが7割近く合格している時に不合格になったのであれば、恥ずかしいというより努力不足でしょう。

2022年最新:簿記3級で不合格になることは恥ずかしい?合格確率は?

簿記3級の合格率は以下のようになっています。

開催日受験者数実受験者数合格者数合格率
160回2022.2.2752,649名44,218名22,512名50.9%
159回2021.11.2158,025名49,095名13,296名27.1%
158回2021.6.1358,070名49,313名14,252名28.9%
157回2021.2.2870,748名59,747名40,129名67.2%
156回2020.11.1577,064名64,655名30,654名47.4%
155回2020.6.14コロナで中止コロナで中止コロナで中止コロナで中止
154回2020.2.23100,690名76,896名37,744名49.1%
153回2019.11.1799,820名80,130名34,519名43.1%
152回2019.6.991,662名72,435名40,624名56.1%

上記の表を見てみると意外と簿記3級が難しいことがわかります。ほとんどの回は合格率50%を下回っているので、2人に1人合格できない年もあります。過去9回の合格率で一番良い時で157回の67.2%、悪い時で27.1%です。もしあなたが157回で不合格になったらちょっと努力量が足りないのかもしれませんし、恥ずかしいことでしょう。ただ158回、159回で不合格になったのであれば合格率は3割を切っているので、全然恥ずかしくないでしょう。恥ずかしいかどうかはあなたが受験した回によって変わるでしょう。前の記事でもお話しましたが、受験する回によって難易度などが変わってくるので合格率を見て判断するようにしましょう。

簿記3級は簡単なイメージがありますが、そもそも資格試験というのは合格させるのが目的ではなく、適正能力がない人を落とすための試験ですので、名前さえ書けば受かる。ということはありませんし、勉強しなければ厳しいでしょう。またこういったデータを見ると自分が恥ずかしい人間かどうか判断することができるでしょう。恥ずかしいと自覚できれば改善するのみです。

実際に簿記3級、2級の試験の合格率を見るとわかると思いますが、合格率が60%を超えてくる試験の次の試験では合格率が3割を切るぐらいの難易度が高い試験が用意されていますので、もし合格率が高い時に試験を受けたいのであれば、前回の合格率40%前後の次の試験を受けることをオススメします。ちなみにこの情報はどこのサイトにも載っていないので、参考にして頂けると幸いです。

簿記3級に合格できない人の特徴について

では簿記3級に合格できない人の特徴についてご紹介します。「これって私(僕)のことを言っている?」と思った方は、次こそは合格できることを祈っております。

そもそも勉強していない!一夜漬けで何とかなると思っている人

「簿記3級は簡単!」というイメージが先行して本番前まで一切勉強してこなかった。あるいは「一夜漬けでもなんとかなるっしょ。」という方は不合格する確率が非常に高いです。私の友人で会計士になった人がいるのですが、その彼は大学時代、簿記サークルというサークルに所属しており、サークルの仲間と簿記3級を受験したようで、会計士になった彼だけは簿記3級を勉強しており、サークルの仲間は「勉強しなくても合格できる。」と盲信していて、テストの朝まで飲み会などをして楽しんでいたそうです。17人受けて合格できたのは会計士の友人とその他一人だけで、他の人は一切勉強しておらず、簿記3級に不合格になってしまったそうです。

不合格になった人たちに話を聞いてみると「関大に経済学部に合格したのだから3級なんか余裕。」と思っていたら、痛い目を見たそうです。3級ってめっちゃ簡単そうなのですが、勉強しないとどんな人も合格することはできないので、一夜漬けでも行ける!みたいな考えは良くないかもしれませんね。

時間配分を間違えてしまっている人

次に多いのが時間配分のミスです。一個づつ丁寧に解いていたら、残り5分だった。簿記3級の試験は120分で全5問を解かなければなりません。問題によって難易度が違うため時間が掛かってしまいます。解決方法はまず奇数の問題から手を付け、残りは偶数の問題をすることと、過去問などを使い実際のテストと同じようにすることが良いでしょう。

奇数から始める理由としては奇数の問題全てあっていればその時点で70点以上あるので、合格することができます。

凡ミスを連発してしまう人

簿記の試験は選択問題では記述で書く部分もあり非常にケアレスミス。(凡ミス)しやすいです。センター試験などの試験は基本的に4つの選択肢から1つを選ぶことが多いです。記述を取り入れているがためにカンマの打つべきところを間違えてしまったりすると、大変。また簿記の試験では3カ所全てあっていて得点がもらえるような問題もあり、1ヶ所でも間違えていれば大変。簿記の試験はケアレスミスを起こしやすい試験と言えます。

また電卓を使うことに慣れていない人であれば、叩き方を間違えただけで数字が大きく変わってきます。電卓を使うこと、記述問題があること。これらのことを踏まえて簿記3級は凡ミスをしやすい試験だと言えます。

簿記3級に合格できなかった人がするべき改善策とは?

では簿記の試験に落ちてしまった人の改善策についてお話したいと思います。基本的に落ちてしまった人の点数によって改善すべき点が違います。あなたの点数に合わせて改善して頂ければと思います。

40点未満で不合格だった場合

試験本番で間違えた部分を復習し、過去問やテキストを使い、間違えた部分を重点的に勉強する方法があります。点数を70点以上にして合格するには苦手を克服することが必要になります。試験中と勉強中とでは受験料を支払っているせいなのか、問題に対する集中力が全然違うでしょう。本番の時にボーっと問題を眺めている人は少ないでしょう。つまり普通の人であれば、試験の時が一番集中できるのです。一番集中できている状況で、問題を解決することができなかったのは理解できていない可能性が高いです。試験で間違えた部分を克服することをオススメします。

40~50点で不合格だった場合

40~50点未満だったということはある程度勉強したけど、うまく発揮することができなかったのでしょう。つまりアウトプットがイマイチだった可能性が高いです。簿記は覚えたことがそのまま試験に出るのではなく、覚えたことを応用する力を試されています。つまりインプットよりアウトプットの量が必要なワケです。

できるだけ今持っている参考書や問題集を解いて、アウトプットする量を増やしていくことをオススメします。

50~合格点未満だった場合

合格点に少し足りなかったというのであれば私だったら、3級の勉強ではなく2級の勉強をするでしょう。合格点にギリギリ足りなかったということは、上記で解説した凡ミスをしてしまっている可能性があります。たいてい凡ミスをする人は緊張していることが多いです。

凡ミスをしないようにするには本番に強くなければなりません。そのためには不合格だった人がステージアップして「簿記3級なんて簡単!だって私(僕)は2級の勉強をしているから。」という強い自信が必要です。2級と3級ではもちろん2級の方が難易度が上がるワケで、さらに難しい事に挑戦しているからこそ、自信が沸いてくるモノです。

恥ずかしいと思ったのであれば通信講座に申し込む

最後に簿記3級に不合格で恥ずかしいと思ったのであれば、恥を忍んで通信講座に申し込むことをオススメします。なぜなら恥ずかしいと思っている時点で「次は絶対に合格したい」という強い気持ちがありますよね。記事冒頭でもお話したように時々、合格率が30%を切る時があります。158回、159回は30%切っています。これはよく起きる現象です。

恥ずかしいから一生懸命勉強したのに、また落ちることの恥ずかしさを味わいたくはないでしょう。あなたが3級に落ちて、次は勉強したのにその回がたまたま合格率30%を切る難しい回だった場合、また落ちることもあります。10人受けて3人しか合格しない割合ですからね。落ちる可能性だってあるでしょう。きっと高いかと思います。

恥ずかしいと思うのであれば、通信講座に申し込み、恥ずかしさを再度味わわないようにするのも一つの手です。

最後までお読み頂きありがとうございました。