学生におすすめの資格・検定6選!進路アドバイザーおすすめポイントと取得してみた感想

学生時代は資格や検定を取得する絶好のチャンスです。

このチャンスを逃すとこの絶好のチャンスは二度とないと言っても過言ではないほど。

なぜなら、社会人になると多くの人が17時、18時頃まで仕事をした後も、家事などに追われ、物理的に勉強時間を確保することが難しいからです。

でもどんな資格を取ったらいいの?

就職に有利な資格って何なの?

と疑問に思う人は多いはず。

今回は進路アドバイザーで数多くの学生と接してきた私おすすめの資格・検定6選をご紹介します。

実際に私が取得した資格・検定もあるので、体験談やおすすめポイントも併せてご紹介します。

これから資格取得したいけど、何に挑戦していいか分からない。

就職活動が始まるまでに資格を取得したい。

という方はぜひ参考にしてみてください。

おすすめの資格・検定1『簿記検定』

簿記を学べばすべての職種に役立つと言っても過言ではありません。

なぜなら、会計の基本が理解できれば数字に強くなり、ビジネスでもより高度な考え方ができるようになるからです。

さらに、毎日のニュースがより深く理解できたり、社会のお金の流れが理解できるようになります。

3級を持っていると、企業のお金の流れが大体分かるようになりますが、金融業界や経理などを目指す学生は2級まで取っておくと就活のときに武器になります。

簿記検定の合格率は、3級30%前後、2級25%前後、1級10%前後で、試験日は6月、11月、2月の年3回に行われます。

進路アドバイザー体験記:簿記2級を取得したはなし

私自身、大学で簿記3級、2級(工業簿記)の講義があったため、2級を受験しました。

またこれは特殊だとは思いますが、私は3級を取得せずにいきなり2級を取得しました。

お恥ずかしい話ではありますが、3級は1回受験をしましたが落ちています。

私の経験ですが、商業簿記である3級と工業簿記である2級は別物であるため、いきなり2級を受けても問題ないと思います。

しかし、3級の知識もあるに越したことはないので、一通り問題集に目を通しておきましょう。

また、勉強法についてですが、参考書と過去問を反復して行うことが合格への近道です。

最近ではYouTubeなどでも無料で講義がアップされているため、それらを利用するのも懸命です。

おすすめの資格・検定2『秘書技能検定(秘書検定)』

「秘書技能検定(秘書検定)」=「秘書を目指す人が受ける検定」というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。

しかし、実際はそうではありません。

秘書技能検定は、礼儀作法やマナーなどの社会人としての常識が学べる試験で、幅広い職種の社会人のほか就活の前に受ける学生も増えています。

実際のシチュエーションを想定した上司のサポートの仕方が問われたり、そのほかにも敬語や身だしなみなどの社会人の一般常識が網羅されています。

正しいマナーを身に付け、インターンシップや面接に臨めば、採用担当に好感を与えやすくなります。

また、「秘書技能検定(秘書検定)を持っている人」=「一般常識がある人」という印象を持ってもらえるため、その点でもおすすめの資格・検定です。

3級・2級・準1級は9割がマークシート形式で1割が記述形式ですが、1級は全てが記述問題です。

また、準1級と1級には面接試験もあります。

秘書技能検定(秘書検定)の合格率は、3級70%前後、2級50%前後、準1級40%前後、1級25%前後で、試験日は6月、11月、2月の年3回に行われ、2月は2級、3級のみの実施です。

進路アドバイザー体験記:秘書技能検定3級・2級を取得したはなし

私自身、大学3回生のとき3級、4回生のときに2級を取得しました。

こちらは完全に独学です。

2級、3級ともに、書店で購入した参考書と過去問で対策を行いました。

本番の試験も、かなり似たような問題が出ましたね。

勉強時間は2か月ほどで、電車の隙間時間に参考書を読み、寝る前に過去問を解いていました。

そして、過去問で分からなかった箇所を参考書で見つけ、マーカーを引き、次の日の移動時間でチェックするという勉強法です。

皆さんもぜひ、参考にしてみてください。

またこの秘書技能検定は、大学生の頃はいまいちぴんときませんでしたが、社会人になると役立つことばかりです。

おすすめの資格・検定3『 ITパスポート』

現在はほとんどの職種でパソコンスキルが必須になり、仕事だけではなくプライベートでもインターネットやパソコンが欠かせない時代となりました。

特に1996年から2010年生まれのZ世代以降の人たちはインターネットやパソコンなどに囲まれて生きてきました。

それゆえ、新入社員にもIT知識を求める企業は増えてきています。

そんな「ITリテラシー」を資格で証明できるがITパスポートです。

仕事で役立つITの知識やセキュリティー、分析方法なども学ぶことができます。

そしてITパスポートは国家資格でもあります。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進に積極的な企業の採用担当にも好感を持たれるでしょう。

また、国家資格ですが問われるのは基礎的なことなので、合格率は低くなく決して難関資格というわけではありません。

ITパスポートの合格率は50%前後で、試験日は都道府県によって異なるので、チェックしておきましょう。

進路アドバイザーのおすすめポイント:ITパスポート

ITパスポートのおすすめポイントは「国家資格」であることです。

国家資格とは国の法律によって知識や能力が判定されるものなので、社会からの信頼が厚い資格です。

私の経験ですが、リース系の企業に就職内定をいただいてから、就職するまでの期間にこの「ITパスポート」を取得しといてくださいと言われたことがあります。

社会人になるまでに最低限身につけておきたいITの知識や能力を証明することができる資格なので、ITスキルを身に付けたい大学生におすすめの資格です。

おすすめの資格・検定4『宅建士(宅地建物取引士)』

宅建士(宅地建物取引士) といえば不動産というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

宅建士(宅地建物取引士) は、不動産会社で建物や土地の売買、賃貸の斡旋などを行う人のことで、国家資格にあたります。

宅建士(宅地建物取引士) になるためには「宅建試験」に合格する必要があり、 宅建士(宅地建物取引士) になると、 不動産取引の専門家として認められることになります。

もちろん、宅建士(宅地建物取引士)を持っていると、不動産業界への就職にも有利です。

さらに宅建士(宅地建物取引士) の資格は、投資やローンなどを扱う保険会社や銀行など、不動産会社以外でも生かすことができます。

宅建士(宅地建物取引士)の合格率は20%前後で、試験は毎年10月に行われます。

進路アドバイザーのおすすめポイント: 宅建士(宅地建物取引士)

宅建士(宅地建物取引士)のおすすめポイントも、「国家資格」であること。

不動産などで働いている社会人がこの宅建士(宅地建物取引士)を取得しているイメージですが、もちろん就職前の大学生が取得をするのもおすすめです。

逆をいうと、大学生のうちにこの資格を取得する人が多くないからこそ、狙い目だと言えます。

おすすめの資格・検定5『MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)』

今ではプログラミングができる小学生がいたりと、パソコンスキルは「持っていて当たり前」の世の中になりました。

パソコンが使えないと仕事ができないと言っても過言ではありません。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) はマイクロソフト社が出しているワードやエクセル、パワーポイントなどを使いこなせているかを証明する資格です。

一般レベルバージョンと上級レベル(エキスパート)があります。

個人的には上級レベル(エキスパート)がおすすめです。

また、多くの企業がマイクロソフトのオフィスを導入しているため、資格を持っていると役立つうえ採用面接の際のアピールポイントにもなります。

注意点としては、古いバージョンではなく、最新のソフトバージョンの試験を受けることです。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の合格率は公表されていません。試験は毎月1~2回行われ、随時試験はほぼ毎日開催されています。

進路アドバイザー体験記:MOS Excel /Wordを取得したはなし

こちらは大学4回生、就活真っ最中に取得をしました。

思い立ったらすぐに受験できるのが魅力で、私自身も自分のタイミングで受けられたので助かりました。

就活を進める中で、最低限のPCスキルを証明するものが欲しいと思ったのが動機です。

試験対策についてですが、こちらも独学で、練習問題を一通り解いてから受験をしました。

勉強時間は約1か月で、練習問題は1周だけ行って試験に臨みました。

分からないところだけ、試験前にチェックしましたよ。

大学などで普段からPCに触れている人には、難しく感じないかもしれません。

ただ、試験料が少し高いのがネックです。

おすすめの資格・検定6『SDGs検定』

最近では、1日1回は「SDGs」という言葉を聞きますよね。

今更「SDGsってなに?」と聞くのはなんだか恥ずかしい……。

そんなSDGsについて本質から理解できるようになるのが、2022年おすすめの「SDGs検定」です。

まとめ

いかがでしたか?

大学や専門学校で多くの学生と接したことがある私がおすすめする資格・検定は記事の通りです。

どの業界でも役立つ会計の知識やマナー、急速に加速していくIT化に対応できるITスキルなどが今後さらに求められます。

少し多いと感じる人も多いとは思いますが、時間に余裕がある学生のうちに資格や検定を6~7個取得することがおすすめです。

しかし、公認会計士や簿記1級、医師免許、司法試験、総合旅行業務取扱管理者などの難易度が高い資格はそれら1つでも十分武器になりますので例外です。

1つの難易度の高い資格に集中して勉強するのも良いでしょう。

いずれにしろ、だらだら学生時代を過ごすのは勿体ないということ。

学業以外にも資格・検定試験やアルバイト、サークルなどに挑戦し、充実した学生生活を送ってください。