大学職員になりたい! という声をよく耳にします。
私も大学の頃、大学職員になりたいと思っていました。
私が通っていた大学でも、その大学の職員を募集する説明会がありましたが、2日程ともに大きなホールは満席状態でした。
また私は大学4回生の頃、大学職員になるという夢を叶えるために3大学の大学職員採用試験を受けました。
結論から言うと、1大学は2次面接で不合格、2大学は最終面接で不合格という結果でした。
大学職員や専門学校職員などの学校職員の採用人数は若干名のところが多く、採用人数の少なさから「狭き門」といわれています。
今回の記事では、大学職員の採用試験に全落ちした経験を活かして専門学校職員になった私が、大学採用試験のことを振り返り、敗因を分析しています。
大学学校職員になりたい、大学職員採用試験を受けたいという方はぜひ参考にしてください。
大学職員採用は狭き門

私はまず、通っていた大学を含め3大学の大学職員採用説明会に足を運びました。
3大学のうち、2大学は学部豊富で在籍学生者数も多いいわゆるマンモス大学でした。
いずれの採用説明会も何日程かに分けて開催されていましたが、大きなホールが埋まってしまうほどの人が説明会に出席していました。
大学職員の採用人数は若干名。
この中で若干名に選ばれるわけがないな……。
というのが率直に感じたことです。
そのため、2大学の採用試験で最終面接までいけたのは奇跡だと思っています。
これからの大学職員に求められるもの
一般企業と大差ありませんが、今後さらにコミュニケーション能力がある人やWEBに強い人材が重宝されると考えます。
企業でもDX化がどんどん進められていますが、大学も同じようにDX化が進められています。
これまでとは違うやり方やアイディアで、少子化に負けない大学経営に貢献できる人材であることをアピールすることが大きな鍵となるでしょう。
SNSの運用やプログラミングなど、何かアピールできるものを作っておくとさらに◎
最終面接までにやってよかったこと
ESやSPI、面接などに慣れておく
また大学職員の募集が始まるのは、一般企業よりも少し遅めで5,6月頃からのところが多いため、一般企業の採用試験も受けておくことをおすすめします。
私自身もほかの企業を受けており、内定を2か所からいただいていました。
そして実際の面接でも、ほか企業から内定をいただいていることは素直に話しました。
大学法人の採用試験は少し遅めに始まることもあるので、その時点で内定が0の学生よりも、いくつか内定をもらっている学生の方が印象がいいです。
学校職員の採用面接は採用人数も少なく、面接も厳格に行われるため、エントリーシート(ES)や面接試験に慣れておくことがおすすめです。
ES(エントリーシート)は第3者に添削してもらう
自分なりにネットや図書館で大学のことについて調べましたが、やはりプロの力も借りようということで、私は新卒ハローワークで添削をしてもらいました。
新卒ハローワークでは、学校法人の採用に詳しい方に添削していただいたので、本当に行って良かったです◎
エントリーシート(ES)は必ず第3者に見てもらうようにしましょう!
私自身、ES(エントリーシート)はすべて通過しましたが、新卒ハローワークで添削していただいたことが合格に繋がったと思っています。
また、「大学の経営に貢献したい」というワードはマストで入れるように心がけました。
少子化が進む中で、大学の生き残りは重要な課題であるため、経営に貢献できる人材が必要とされるからです。
大学の基本情報を頭に入れておく
採用試験の筆記試験や面接などで、大学の理念やキャンパス、学部などの基本情報が聞かれても答えられるよう、大学パンフレットやHPを確認し、最低限の情報を頭に入れておくようにしましょう。
大学職員採用試験を受ける大学の資料請求は必ずしておきましょう◎
さらに私は、それぞれの大学が現在力を入れていることや、ニュースなどを踏まえ、自分の言葉で答えられるように準備しました。
例えば、最近図書館に力を入れている大学であれば、電子書籍貸し出しを広めるためにはどうしたらよいかなどを考えました。
大学・教育関係のニュースなどは必ずチェックしておきましょう。
最終面接までにやらずに後悔したこと
OB訪問
私は、通っていた大学の職員さんと接したことが少なかったため、大学職員のイメージがイマイチ湧かず、後悔しました。
ダメ元でも、OB訪問しておけば良かったと後悔しました……。
部署や仕事についての理解
大学職員といえば、大学の経営を支える、学生を助ける仕事などをしているイメージがぼんやりとありました。
しかし、具体的にどんな部署があってどんな仕事をしている人がいるのか理解ができていませんでした。
実際は、学生の就職サポートする仕事や、実際に高校などに行って大学の広報する仕事、在学している学生のサポートをする教務の仕事、総務、経理、人事などの仕事があります。
私は「大学の経営に貢献したい」とアピールしていたので、大学広報に興味があるといえばよかったのですが、理解ができていなかったために曖昧な答えになってしまいました。
部署や大学職員の仕事の理解をしてから、採用試験に臨みましょう!
採用試験を突破できなかった理由を分析してみた
最終面接で気を抜いてしまった
最終面接は確認程度で落ちることはほとんどないというのは間違いで、最終面接でも容赦なく落ちます。
採用人数が若干名というのもあるとは思いますが、かなり狭き門だと痛感しました。
私自身、最終面接までいけた達成感からかすっかり安心してしまい、対策を怠ってしまいました。
志望動機が難しかった
大学職員の採用試験で1番といっても過言ではないほど、難しいのが志望動機です。
出身大学なら考えやすいですが、出身ではない大学の「その大学でなければならない理由」を考えるのは難しく感じました。
そのため、その大学ならではの強みや特徴を理解して、上手く志望動機に繋げていました。
ただ、それでも納得のいく志望動機ではなかったと思います。
「今○○で注目を集めている●●大学のDX化をさらに推進させ、広報に貢献したい」など、具体的な動機をしっかりと固めておけば良かったと後悔しています。
倍率が高かった
何度も述べていますが、大学職員への道は難しく非常に狭き門です。
若干名の採用人数に対し、何十人、何百人もの人が採用試験を受けます。
自分に問題がある場合よりも、抜群に優れた人がいて不採用になってしまった可能性の方が高いと考え、自信を無くしてしまわないようにしましょう。
大学以外の学校事務経験は大学職員への近道になる?

結論から言うと、大学以外の学校事務経験は大学職員への近道になります。
実際、私が勤めていた専門学校でも大学へ転職していった人が数多くいました。
また、大学事務の仕事は正社員以外のアルバイトや派遣、嘱託社員の募集をしているところも少なくありません。
派遣から入って正社員を目指すというのも懸命です。
しかし、必ず正社員になれるわけではなく、派遣から正社員になれる場合の方が少ないと思ってください。
最後に
いかがでしたでしょうか?
私は大学職員採用試験に全落ちした経験を活かして、専門学校職員の採用試験に挑み、念願の学校職員の夢が叶いました。
この記事を読まれた方が1人でも多く、大学職員の夢を叶えることを祈っています。